architecture

成長する樹木に追従して変形する傘

建物と樹木との共生

  大きな緑に囲まれた敷地内を通る渡り廊下に掛かる屋根と桧の木が干渉をしていました。風圧を受け揺れる樹木の力は屋根にも建物にも影響を与えていました。樹木を守りたい!渡り廊下の屋根も必要!
ここから導かれてきた一つの解が屋根を切欠くです。切欠くとその隙間から雨が廊下に降りかかりやすくなるので、切欠いた上部に樹木側に傘を廻しています。樹木は年々幹回りが太くなっていきますので、この成長に合わせて傘が追従して拡がっていく仕掛けを設けました。釘一本も打つことなく樹木を守りながら機能を果たしています。