architecture
SHHS

あみだ動線からきた「うねるカウンター」

画一的なホールから「自分の居場所を選べる」ホールへ
  この高等学校では、「挨拶運動宣言学園」を謳っており、すれ違う生徒は必ず挨拶をします。「挨拶」=「コミュニケーション」相手と係わりを持つ第一歩として教育がおこなわれている現状から、既存のホールは、広いスペースにテーブルが画一的に配置されている状態でした。これは、ある意味自由にテーブル配置をする事が出来るはずですが、これが実は、不自由を産んでいたと思います。
  画一的なテーブル配置は、動線にヒエラルキーができてきます。大きな通りから路地に入る。大きな通りから路地の奥の人とは、距離が生まれます。
この距離を無くす為に、大きな通りを廃止。すべてが路地で構成されるように計画。 しかし、これでは、少し離れた路地の人との距離は埋まりません。これを解決するために床面にレベル差を設定し遠くまで視線が抜けるようにしています。
また、路地は、あみだくじのように、行った先では「選択」ができるように分岐させています 。この事で、棚田のようなホールができました。
座る場所を、その日の気分などで自由に選択する事が出来るようになっています。