architecture

小江戸川越菓子屋横丁復興計画

菓子屋横丁火災から、町家による復興計画

  平成27年6月21日の昼間、川越、菓子屋横丁で火災。全6棟が全焼し明治26年の川越大火以降最大の火災となった。再建にあたり、横丁を挟んだ東側ブロック(3棟)と西側ブロック(3棟)があり、東側ブロックの稲葉屋本舗さん、吉仁製菓さんとは、数年前に店舗改装で協力させていただいた関係から、まずは、東側ブロックの再建をそれぞれがバラバラで行うのではなく、一緒に考えましょう!という「場」を小江戸観光協会の加藤氏、ならびに、まちづくり関係でNPO法人川越蔵の会も協力して始まりました。

●平成30年度かわごえ都市景観表彰「都市景観デザイン賞」受賞


---------------------------- 審査講評 -----------------------------

ここから菓子屋横丁


 平成27年6月に発生した菓子屋横丁の火災で全焼した6棟の内、東側3棟が、菓子屋横丁の入口角に建つ吉仁製菓と、それを囲むようにL字型に建つ稲葉屋本舗の2店舗に再建されました。火災により途切れた横丁の町並みと賑わいを取り戻すだけでなく、看板やベンチ、中庭を設け、人を招き入れるしつらえが通りに安心感を与えています。 火災の教訓を活かし、通り抜けの機能や防火性能を重視しながらも、賑わいの創出や景観に配慮した工夫が随所に見られ、まるで以前からそこにあったかのような親しみを感じさせます。地域と共に再建に 取り組んだ経緯も含め、復興のシンボルとして語り継がれるべき建物です。