●平成30年度かわごえ都市景観表彰「都市景観デザイン賞」受賞
---------------------------- 審査講評 -----------------------------
時代と共に、地域と共に
「かどみせ」「さかうえ」の愛称で地域の子ども達に愛された駄菓子屋が、「地域に開かれた読書館」としての機能を備えて生まれかわりました。当初、菓子商として建てられたこの塗屋は、明治14年以前から氷川神社へと向かう通りの角に位置し、時代の移り変わりを見守ってきました。下屋下の歩行空間を確保するため、建具を内側にセットバックさせる工夫を施しながらも、それを感じさせない統一感のある色使いと丁寧なつくりが、昔を知る人にも変わらぬ愛着をもたらしています。真面目に復原修理に取り組んだ、関係者の思いが感じられる作品です。