architecture
木組み網代ボールト上棟式

木組み網代ボールトが大体できたとことで上棟式を行った。
あいにくの天気で、台風が来ている。色々な事で、夕方17:00〜の予定であったが、13:30〜の定例を行っている頃には、雨が降り出してきた。
17:00まで待っていたら、さらにすごい雨と風になりそうだということで、急遽時間を繰り上げた。1時間早く16:00〜から。
しかし、オーナーが15:00には、現場に到着し、既存の工場のボイラーなど定期的な運転をしだしている間に、大方、準備の方も整い、15:30〜の式となった。
大工の棟梁の藤井さんが祝詞を読みあげ、四方祓いを行い、お神酒、簡単な立食?が行われ、オーナーからお祝いを出席者全員に振舞われた。
その後、なぜか、私に一言という現場の山下さんからあり、設計者・監理者として、一言?話をさせていただいた。その後、山下さんの一言?で大体、解散という感じでした。
その後、現場事務所で一杯頂きました。ご馳走様でした。

今日の日記は、木組み網代ボールトの施工に5日間、恐らく少ない請負金額で、見ているだけで、口を出す生意気な私の言葉に、親身に話を聞き入れご協力いただいた方々の紹介です。(今日で終わりじゃないんだけど...............とりあえず感謝の気持ちを込めて.....)

まずは、なんといっても、私の設計を受け入れ場所と資金を提供していただいたオーナーです。<br>
                    当初オール木造3階建て→1階鉄骨・2.3階木造+網代ボールト→1〜3階鉄骨+網代ボールトと設計変更を<br>
                    一緒に何度も打ち合わせを持ちここまで来ました。私の設計というよりオーナーさんの設計に近いかな?<br>

日清建設株式会社 
建築本部 所長 山下 進 さん

なんといっても山下さん抜きでは、これはできなかったよね。本当に感謝してます。(とりあえずここまでで.....)
写真撮る時に、ヘルメットかぶっていなかったのに、撮るならやっぱりこれかぶらなくちゃ。って事でヘルメット着用です。
日清の営業の人に、髪の毛の薄さがわからなくするためなんじゃないの?って冷やかされていましたが、
現場の所長は、会社のロゴの入ったヘルメットをかぶっているものという信念みたいなものを感じました。
ちょくちょく現場に顔出しては、小言を言う私に、わかりました。と、写真の笑顔とは違う顔(そういう時は、怖いですよ。声のトーンも違うけど....)
で答え、やってくれました。実際に動いていただける職人を動かして行くという事はすごく大変な作業だと思います。
特に、何でこんなことしてるの?って言う職人の方々を説得して納得のいくものを作らせる。
う〜ん、むずかしいな。仕事だからやる。でもその仕事が通常と違う。お金?。仕事?。達成感?。
人それぞれ本当に違う感覚の中でひとつのものを作って行く。一人じゃできないものを.......。
有限会社 藤井工務店 
代表取締役 藤井 管一 さん

とりあえず今回の木組み網代ボールトは、大工さんの技術なしでは不可能であったと思います。
まず、仕口の加工絡みでボルトの穴あけが難解を極めた。(私にとって...。藤井さんにとっては、大したこと無い感じでしたが。)
材のどの面に対しても垂直水平がでずしかもその穴が2つの材が重なる部分で一直線につながらなければならない事。
3DCADでボルトの位置は出せてもそれを実際に開ける。これは、実際に自分で原寸の模型を作りボルトの穴あけに挑戦し
見事に失敗を繰り返した経験からの難しさである。でも、初めに、5種類の材を実際に作り、できたから見に来てって電話を頂き急行。
実際に組み合う部分をあわせてみてビックリ!。ボルトの穴は、ピッタシまっすぐに通っているじゃないですか。
神業です。(なぜなら、この時点では、藤井さんは、どことどこの仕口が組み合わさるかを理解し切れていなかったから、当然、この穴と
この穴が一直線に成るということもわかっていない状態=図面と寸分の違いなく加工しているということである。)
正直、この時点では、この神業を心底信頼していいものか迷ったものです。(ゴメンナサイ)
なぜなら、この穴は、機械的にx方向に何度、Y方向に何度と指定して穴あけしたので無いという。
X方向の墨とY方向の墨だけを見ながらの穴あけをしたというからである。
材1本に対して約4本の穴あけ×111本=444箇所の穴あけがこの方法でうまく開けていけるのか?って言うのが心配事であった。
でも、仮組みした時点で、ずれがどの程度出て、穴が通らなければ、他の方法を考えるだろうと思ったし、藤井さん曰く、大したこと無いよ。大丈夫
という言葉を信じ、仮組み。うまくいきましたね。これで、ボルトの穴の心配は、吹っ飛びました。
やっぱり、こういう技術(何でもできるものだな〜)を今までに無い木造建築にどんどん挑戦して行って欲しいと思うばかりです。
正直、今回のは、自信に成ったので、また機会があれば、宜しくお願いしま〜す。 日清建設株式会社
ホリガミさん

ごめんなさい写真が思いっきり影になっちゃって.......。
全身?が、程よい感じで焼けていて、オールバックでいつもビッシッってきまっています。

鈴木さん

私は、いいよ!って写真撮影を断ってきた鈴木さん。
5日間通して、他の方々の影日向になって活躍いただきました。
有限会社 藤井工務店
藤井 タカオさん
甘いマスクで全身を使って仕事します。
材と材の交点に束がたち、ボルトを通すところは、通常は、下で誰かがボルトを押さえて.....だが、
タカオさんは、左足を軸に右足でボルトを押さえ左手で束を右手でボルトを、極めつけは、ワッシャーとナットを口に入れて一人でこなして行きます。

 
他、多数。
鉄骨屋さんも紹介したかったけどいなかったので..........。
鉄骨も木造部分相当の難しさがあり、色々無理を言ってご協力いただきありがとうございました。(まだ、ぜんぜん終わって無いんだけど.....とりあえずです。) 
       
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