architecture
樹木傘 駆動検討模型

幹径に追従して変形するための検討

建物と樹木との共生

  樹木の幹径の変化に追従する方法として、最初に考えたのは、カメラの絞りの機構である。とりあえず模型を創ってみるが、スチレンボードの厚み程度でのねじれが羽根内で生じてしまうので、これを実物で実現んするのは困難と判断せざるを得なくなる。
次に考えたのは、一つの羽根が動きを受けると、追従して隣の羽根に動きが伝わる様な機構であったが、結局一周してくると上手く納まらない事が解り断念。
そして辿り着いたのが、上記の動画である。自閉式の架構に屋根を付けた物で、一周しても同じ状態を保てて、絞りの時の捻じれを吸収出来る案である。
既存の渡り廊下の屋根にに檜の樹木が飲み込まれだしている。 渡り廊下と二本の檜 屋根と檜との取り合い部分アップ! 屋根と檜は完全にくっついてしまった。 見上げ!屋根自体も何度かの改装で複雑に架けられている。
上部から見る!二本の檜に屋根が食い込んでいる様子が解る。 一番最初の解決方法として検討したカメラの絞り案模型 大工さんと模型を前に納まりを検討中 各パーツと納まり検討 メインの絞り丸太!
8枚のうち一枚の羽根がが出来た! 隣の羽根がスライドする部分 スライド部のアップ 2枚の羽根を組み合わせてみる!いいぞ〜! 2枚の羽根のスライド部分のアップ
板金で屋根面を覆います 現地では、樹木傘の設置待ち!既に渡り廊下の屋根は切り欠いた状態で完成 一方、大工さんたちは、工場で8枚の羽根を仮組み さぁ〜上手く現地で組み合わせできるか? とりあえず、仮組みは完成...悪魔が待っている事をこの時は知らない...
同時に組み込んでいかないと上手く行かない事は解っていた。 仮組みを解体し現地での組立に向かうぞ〜 いざ!現地での組み立てを開始するも...なかなか上手く行かない...orz 微調整を繰り返すが...現場の雰囲気は暗く...不味い... 3度目の調整でようやく取付完了〜!歓声が思わず...涙
見上げ!檜と8枚の羽根との取り合い 見上げ 上から見る。 別角度の上から もう一枚
渡り廊下の床の張替えと屋根の葺き替えと、桁を一本交換しました。 床は、車いすが通れるように幅を少し拡げています。 逆側から 樹木に沿って切り取られた屋根 樹木傘のアップ
屋根見上げ 赤松丸太と絞り丸多と晒し竹 樹木傘 双子の樹木傘 樹木傘 2年後の姿