architecture
仕上げ 1
キッチンが入り、木製建具が入り、左官(珪藻土)仕上げが入り、腰壁(桧)が付き、床(モルタル金鏝)ができ、ビニールクロスが貼られ、
近づいてきた。
キッチンが入りました。 結構、ビビットな色だと思っていたが、家具や、梁など木の色と近くそんなに違和感は無いように思う。
キッチン廻で、ちょっと問題発生!があった。解決していません。解決するかな〜。参ったな〜。 店舗の天井の珪藻土塗り。
そして、網代。
木製建具が入ってきています。
...............。 S字天井のパテしごき中。
「クジラのおなかの様ですね。」ってキッチン屋さん。
うむ、うむ。そんな風に見れば見えなくない? 通路の天井、珪藻土塗り完了。
稜線が光の加減ではっきりとわかる。 道路側から、照明器具が見えない。(うまく行った)
あとは、照明をつけたとき(夜)にどんな感じになるか?
基本的には、天井面には、当たらないから、あまり生きてこないかも知れない。
やっぱり、通路の方は、折が深いということと、木の垂木の繋ぎ部分の関係で、垂木が格子状になっている事
を認識するのは、難しい。でも、わからないけど良い感じだと思う。
通路奥の間仕切り壁のカガミは止めた。
理由はわからない。もともと珪藻土だったし、カガミを付けて天井が奥まで連なっているのを見せてもな〜。
カガミに写る天井は、見ている方向と反対面だから今度は、照明が映りこんでくる。
結局は、偽者?だから。下の建具枠との納まりも悪くなるし....。

店舗天井も珪藻土塗り終了。こちらは、通路ほど折は深くなく、木の垂木の繋ぎも意図通りに行ったから、
連続する垂木の交差を認識できて、格子天井ばっちり。
はて、この木の垂木のs仕上げだが、少し色をつけた方が垂木が浮かび上がっていいんじゃないか?という話があった。
珪藻土が塗れた段階で考えましょうって話だったんだが、私は、このほうが良いと思っている。
この垂木を濃いブラウンなどで塗れば、大正浪漫、間違いなしだが、外部と内部は別と考えたい。
自ずと木は、焼けてくる。
クジラのおなかパテしごき終了。ビニールクロス待ち。 奥の妻面。
まだまだ、結構光っています。 あ〜光っています。
...............。 3階個室内部。
壁・天井のビニールクロスも貼りあがり、木製建具も入って、照明関係が付けば...。あと少しだ。 そして外観。
シャッターが閉まっているので、ちょっと雰囲気がイマイチだけど、こんな感じです。
隣の大正館のラインを受け継いでいる。
夕刻には、木組み網代ボールトがぼや〜っと町に明かりをともす。
休日ともなると、観光地として、多くの人がこの通りを通る。そして、通りすがる人は、光る屋根を見上げ、何だ?これは?と足を止める。
まぶしいという話がある。.............しばらく待って欲しい。数ヶ月も経てば、ピカピカ感は無くなる。茶色に成り、黒くなり、緑青が葺く。
一体何年掛かるの?って事であるが、町という単位で考えれば、決して長い話ではない。
今、観光地としてあるこの川越は、建物があるという事が人を向かわせる物になっている事は、否めない。
それだけ、建築には、力があるのである。
しかし、その建物ができた(作られた)時果たして、観光地化するがために作ったわけでない。今と状況は、違うが、観光地としてある場所を活かし
つつ、川越の特徴である。そこに住むという行為を全面に出した建物である。時代の過ぎていく中で、平成の時代にこういう解釈の建物として作られた。
少なくとも、現にある観光資源としての建物とは、区別される形式になるであろう。そしてこの先このような形式?の建物がこの通りにいくつかできていくであろう。
作らざるを得ないであろう。そして、また、違う町並みというものが形成されていくんだと思う。

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