architecture
軒先と内部 5
ここに来て結構目に見えて工事が進んでいることがわかるようになってきた。同時に仕上げになる部分が増えてきている。
いつも突然の電話から始まる。通路兼休憩所の天井であるが、化粧垂木を付け出したが、下地などの関係で、
図面(天井伏図)と少し違ってきている。という電話。早速現場に急行したのだが、この電話で考えられる違う状況を色々考えてみていた。
しかし、実際には、考えもしない状況が細部で起こっていた。(これは、悪い意味でなく、想像できなかった状況という意味)
とりあえず、現場到着時の写真。
一見、くもの巣のようなすごい状況の軽天に化粧垂木が取り付き、いい感じではないですか?



化粧垂木交点詳細:ここが想像できなかった部分の詳細である。
問題は何か?写真で4本の垂木が見えるが、左の2本と右の2本は上下でくっついているが左右で見た場合点で交差してしまっている。
設計では、この交点は、4本が、ちょうど同じ感じで接合されるような状態を目指していた。これをすることにより、化粧垂木のそれぞれが、
つながり網(格子)を構成していけるからである。この状況では、格子の線が通っていかないのである。


て、なぜ?このような事が起こったのか?を考えて見ましょう。
店舗と通路兼休憩スペースの天井は、基本的に同じ形状である。サイズが違うだけである。
しかし、試行錯誤を繰り返して現場は進んでいくので、下地の作り方も店舗と通路では大きな違いが出ている。
通路の方は、垂木が通る部分に仮のCチャンを仮止めして、それに合わせて、ボードの出墨の稜線のラインからCチャンに擦り付けていっている。
後に、Cチャンを取り、そこに化粧垂木を入れ込んでいく予定であった。
しかし、仮止めのCチャンはところどころ溶接もしてあり、取るのは困難な状況+Cチャンを取ると、化粧垂木を止める下地が無くなるという状況
が起こっていたのである。そこで、Cチャンの中に下地の木を入れて、本来入るべき位置より約20mm程度下がった位置に化粧垂木が取り付いた
ということである。話だけだと、大した変化は無いように思える。しかし、実際には、先の写真のようにクロスした交点に成らない状況にいたるのである。
では、どうすれば、良かったか?答えは、単純化粧垂木の成を下地分短くすれば、良かったのである。
極めて想像しにくいが、4本の化粧垂木は、地盤面に対して断面の成は垂直にならない(少し転ぶ)この転びが、あるおかげで、今回のような状況が
起こってしまうのである。成がもっと会ったら、右2本と左2本は完全に離れてしまうことになる。今回の救いは、点であるにしろつながっていた事である。

軽天の下地が、鉄骨の梁のボルトの間を縫って設置されている所が、今回の天井の難しさを象徴している。

ロフトの壁のボードが晴れたところ。

3階個室の天井:ダウンライトの穴が開けられている。ボードで覆われている天井の部分は、鉄骨の梁が通っているところ。
道路側ベランダの中塗り。

2〜3階への階段踊場からの見上げ。



階段を上がりきったところの脇に付く手洗い。


同じく踊場から反対方向の見上げ。



踊場からの天井見上げ。
2〜3への階段:ササラは鉄骨、段板は、桧板(t=38)写真は、足場板。蹴込み板はポリカの乳白を入れる。

リビング天井のS字天井の部分で、ボード屋さんと山下さんで悩み中!
Rが小さく、石膏ボード9.5では、曲げ切れない。(曲げてつけるにはつけられていた。)
ボードの幅を小さくしていくと曲げやすい。(手間は倍以上?)写真は幅150程度のものをとりあえずつけてみたところ。

そして、通路天井。
やはり、ひとつ問題があるとそこには、次の問題が、必ず隠れている。
そして出てきた問題は、写真で手に持っている垂木の下の部分。
反対側からも対称で来るのだが、壁面からこの垂木が完全に飛び出してくる。
20mm程度本来は、奥に行くはずなだったので、壁面に半分ぐらいは、隠れる予定であった。
垂木を少し伸ばしてあげれば、いいのでは?伸ばせないんですね。
もう少しできてから対応を考えるしかないでしょう?
この状況では、出てきた垂木が、ボードでどの程度隠れるのかが判断しにくい。
位置的にも2m以上上の部分なので、出っぱているから頭が当たって危険という話でもない。



洗い出しの太目地の部分目地底で30mmの目地である。
この目地分棒の作り方でも............。今日はここまで....。



 
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