ファサードはパラペットを立ち上げているが、背後に原型の屋根が残っているのが見えます。当建物の復原工事に寄って、このブロックの全ての建物が、本来の顔を取り戻し川越大火直後の町並みに近付きました。
●平成24年度かわごえ都市景観表彰「都市景観デザイン賞」受賞
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「板葺きも伝統」
明治の大火前はもちろん、大火の後も杉皮葺きの町屋が数多く建っていました。この店もその一つで、今では難しくなった板葺の復原に果敢にチャレンジしてくれました。蔵造りの重厚さからかけ離れた存在ですが、板葺への挑戦にも意義があります。デザイン密度の高さによって、小さいながらも存在感のある作品となりました。